胃カメラ自己挿入!

先日、リクエストにお応えして院長自身によるデモが行われました! 
(注:奇人変人のコーナーではありません。)

チューブで鼻を慣らして

入れるだけ  結果は表層性胃炎。「多分ストレス性でしょう。」(笑)

院長がこんな一人芝居をする本当の理由とは?
院長: 「鼻からの胃カメラはその挿入経路から考えて、どうみても100%口からのカメラより楽なはずです。問題なのは鼻の中をいかにスムーズなルートをみつけて痛みなく通過するか、それにつきます。口はおえっとなる vs 鼻は痛い の一騎打ちです。となれば何が何でも鼻を痛くしてはいけない。これだったら断念して口に変更する、のポイントを見極めなければいけない。何しろ日本人は相手をおもんばかるあまり、痛いのに大丈夫、つらいのに楽だ、と言う気質があり、それをアンケートしても何にもならないと思うからです。そこで一見、変態のような一人芝居を思いつきました。何しろこんな微妙なことを書いた医学書はないし、そもそもそんなことを文字に表せないはず。どういう角度、どういうスピードで鼻腔を通過するとどんな感覚なのか、自分で何回も試しました。さらにファイバー通過の際、嚥下のタイミングと咽喉の感覚、呼吸と食道下端の見え具合、生検の感覚、送気量と腹部圧迫感、幽門でファイバーをたわませた感覚、等を何度も体験するうちに・・右手の感覚で患者様の感覚がある程度わかるようになりました。こんなに奥の深い検査は他にはない、右手の微妙な感覚が命、まさに伝統芸能、そんな風に考えています。